今物作りの現場にいると、3DプリンタやUVプリンタなどの登場により、製造ロットは小さくなり、パイロット版の製造コストは大幅に下がっている。そのインパクトは時代が変わるぐらいのものなんじゃないかと最近思うようになった。
ちょうど2年前ぐらいに『リーン・スタートアップ』という本を読んだ。
”商品開発の初期にパイロット版を市場に出して、顧客の反応を見ながらサービス開発をする。顧客の反応は、市場に出してみるまでは予期出来ない。”というスタンスに立った内容のもの。
読んだ時にはWebサービスでのみ可能な話かと思っていたけれど、この方法論が、製造業でも可能になってきている。
”こうなったら良いのに”という課題ベースで物作りをして、サンプルを作ってみる。そして、「これ、どう思う?」と周りに聞いて、どう商品化するかジャッジを行う。
家内制手工業にITの仕組みが加わり、顧客が近所から世界に広がったような世界。いろんな人にチャンスが来る時代だ。
*写真はUVプリンタが置いてある原宿の工房Happy Printersさんでサンプル作った時の写真