坂本くんとの思い出①

高校の同級生の坂本くんが本日2014年10月10日に病気で亡くなった。

5月12日と14日にお見舞いに行った。

正直、なにをここに書けば良いのか、書くことが適切なことなのかも分からない。

「まだ若いのに」とか。「なんで彼が」とか。ありきたりな言葉が沢山思い浮かぶけど、親族の人の方が辛いのに、そんな言葉を出すのも軽率な気がしてくる。

でも、お見舞いに行った時に、いろんな話をした。手術後だった彼と、起業したての私は、

「俺たちはまだオータム(秋)だ。これから、スプリング(春・飛躍のバネ)の時期が来る。」

と盛り上がった。一緒に話した病室での会話を忘れたくないから、とりあえずここに書き留めさせて頂きたいと思う。

1d80f235d2903a9faaac21a6ffe77d67_m のコピー

Thank you, Steve

先日5日で、Apple創業者のスティーブ・ジョブズが亡くなって3年が経過した。3年というのはちょっとした期間だ。3年間の間に色々なことがあった。

アップルを辞める時に、ちょっと心苦しくもあった。会社には本当にお世話になったから、もっと会社に貢献してから辞めるべきかと迷った。起業という選択肢を考えず、サラリーマン人生を歩むのであれば、アップルは最高の会社だった。

なんで辞めたのか。それは、私自身が、私の夢に向かって突き進み、社会に最大限貢献する方法を模索することこそが、スティーブへの恩返しと考えたからだ。

I felt that I had let the previous generation of entrepreneurs down – that I had dropped the baton as it was being passed to me. I met with David Packard and Bob Noyce and tried to apologize for screwing up so badly.

Stanford Report, June 14, 2005より

一世代前の起業家達を失望させたのではないかと感じた。私に渡されつつあったバトンを落としてしまったと。デービッド・パッカードとボブ・ノイスと会った。そして、失敗してしまったことを謝ろうとした。

himazu archive 2.0より

Steve自身、自分に影響を及ぼした経営者からバトンを引き継いだと述べている。

お返しは出来ているだろうか?・・・うーん。どう見積もっても、まだだなぁ(笑)でも、この約束だけは破っていない。

Your work is going to fill a large part of your life, and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle.

(中略)

“If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.

 

仕事は人生の大きな部分を占めることになり、真に満足を得る唯一の方法は偉大な仕事だと信じることだ。そして偉大な仕事をする唯一の方法は自分がしていることをたまらなく好きになることだ。まだ見つけていないなら探し続けなさい。妥協は禁物だ。

(中略)

「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」。そしてその答えがいいえであることが長く続きすぎるたびに、私は何かを変える必要を悟った。

Steve、もらった倍を返すから、もうちょっと待って!(笑)ちなみに発掘した、過去ブログの追悼文。恥ずかしいけど、載っけちゃえ。

2011年10月06日 『RIP Steve』

2012年10月05日 『One Year』

RIP,Steve

Whole-Earth-Catalog-October-1974-324

捨てたものたち

独立してから、山もあり谷もある。とっても苦しい。でも、”あ~、生きている!”という確かな実感がある。

優れた戦略の条件とは何か。私は自分の感覚を、もっとしっかりとした言葉でつかみたいとずっと思ってきました。

こうした経験を10年、15年と重ねているうちに、私なりの基準が次第にはっきりとしてきました。それは戦略が「ストーリーになっているか」ということです。そこに生き生きと動く「ストーリー」が見えるか。私がよりどころとしている戦略の優劣の基準はここにあります。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件
楠木 建 (著)より

道(ストーリー)はどうやって出来るんだろうか。

独立してから、自分で決断しなければいけないことが沢山増えた。日々決断を繰り返していく中で、昔よりも確実にはっきりと、(少なくとも自分の中では)自分の道がはっきりと見えるようになってきている。

その過程で思うようになったのは、道(ストーリー)というものは、「何を選択したか」と同じぐらい、もしくはそれ以上に「何を捨てたか」という事実によって出来上がっていくんじゃないだろうか。

熟考の上に、一度捨てた選択肢を再度拾い上げるということは、無いことだから。一度捨てた選択肢は、再度選択の瞬間が来ても、捨てることになる。つまり、「捨てる」という選択肢は継続的な行為だ。

賑やかな夏が終わって秋が来て、ふと捨てた選択肢たちを振り返ると、自分の道が少しずつ出来上がっていることに気がついた。楽しい決断もあれば、悲しい別れもあった。だけど、これが私が選んできた人生だから、前に進んでいくしかないのだ。GO!

unnamed

AppBank生誕祭

AppBank生誕祭&マックスむらいファンミーティングにcheero東さんと行ってきました。

なんと映画館の最上階を貸し切ってニコ生の公開収録という、すごく大胆なイベント(笑)会場、視聴者、アップバンク社員さんの盛り上がりがすごくて、会社の勢いを肌で感じました。

IMG_1312

昨日のニコ生の視聴者数は23万以上。ゲームが盛り上がったときの画面がすごい(笑)

IMG_1307

リアルタイムでばんばんコメントが流れる。テレビや雑誌などのマスメディアとは異なり、リアルタイムで制作側と視聴者側の双方向のコミュニケーションがあって番組が成立するわけで、今更だけどニコ生ってすごいって体感しました。視聴者の人のコメントのレベルが高くて、それが面白かった。

時代の最先端の新しい会社の空気に触れて、すっごく刺激を受けました。こういった時代の”空気”には敏感でありたい。

あ〜。いっぱい笑った(笑)

IMG_1319

青山界隈「絵になるパン画廊」展 by Yoshiko Sasaharaさん

Yoshiko Sasaharaさんの展覧会に行ってきました。「パンが焼くのが趣味」と伺ってたら、いつの間にかこんなビックな個展まで!

285-01

私も以前パンを描くワークショップに参加しました♡意外とパンに見える・・?高校時代、美術が評価2(10段階中)だった私でこの出来だから、他の人はもっと上手く描けるはず(笑)

IMG_0015

直近のイベントは池袋東急ハンズで開催されるパンスタジアムでの、「水彩画でパンの絵を描くワークショップ」です。素敵なパンのグッツは、suisui社のオンラインショップでも発売中♡

285-02

 

*個展風景の写真はgalerie doux dimancheさんよりおかり致しました。

定期的にオフィスにお花を飾ることにした。

なんかパワーがもらえるみたいで、嬉しい。

台風も去ったことだし、仕事頑張る!!!

IMG_1297

100回言われれば、一回ぐらいは・・・

最近久々に経営者の先輩とお会いしたら、お会いした時間の90%ほどが仕事に関するお説教だった。サンデーモーニングの張本勲さん的に言えば、一時間で100回ほど「喝!」をクリップボードに貼られた。

「頑固者」と名高い山下でも、さすがに100回ぐらい「喝!」と言われれば、そのうちの一回(?!)ぐらいは脳みその急所にヒットするもので、次の日からころっと行動が変わり始めた。

そして思ったのだけど、生産性の向上って、限界が無いですよね。今まで1だったものを10まで、下手したら100まで上がる。それを言ってしまうと「今まで1だったんですか?」と鼻で笑われそうだけど。そうです、1だったんです。でも実際に、稼ぐことの出来る利益で言っても、10倍ぐらいなんてあっという間に上がりそうな気がしている。でも労働時間に関しては、2倍にすることすら難しい。

「働かなくて良い」というわけではなく、生産効率って大事だなっていう話。

IMG_1292

365日、さんまさんで在りたい

季節の変わり目だからか、ここ数日、体調が思わしくなかった。身体が辛くて起き上がれない。ブログも書けない。なぜ書けないか。

このブログは、(それが叶っているかの議論はおいておいて)、読んだ人がクスッと笑ってくれるようなポイントを入れている。もとい。入れようと努力している。「え?そうなの?」と思う人は、私からの贈り物だと思って、ご自身の顔を一発殴って頂きたい。パソコン画面に顔面から突っ込んで頂いても良い。

“笑い”って難しい。小難しくてそれっぽい(しかし私の知識レベルなので実りの無い。笑)ことよりも、”笑い”の方が書くのに神経を使う。「頭悪いな」と思われるよりも、「コイツ、スベッた。」の方が怖いのだ。・・・あれ?なんでだろう?(笑)

そんなこんなで「あ~、”笑い”って難しい」なんて、若干明後日方向に悩んで床の間に伏しながら、さんまさんのことを世界で一番尊敬していこうと誓った。

秋ですね。

9292d6bdf34f07cabd923bb63b8b6b49_m のコピー

ブランディングとしての桃太郎、的な邪推

昨日の続き『アンチ「大きなカブ」的『ストーリーとしての競争戦略』』

ふと、今の私の仕事をふと振り返ると、5歳児に分かってもらうどころか、大の大人にだって理解されない流れがある。というよりも流れがない。(笑)

「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。川へ行くと突然、大きな桃が流れて来て、そこから子供が出て来て、、」ぐらいの勢いだ。なんで急に桃が出て来た?なんで果物に子供入れた?・・・桃の季節だったのか?もしやこの話、山梨のブランディング戦略のための話だったのか?と邪推されてしまう。

そんな反省を込めて&年末に向けて来年度の個人目標を作っているので、個人事業主として、さらには来年の法人化に向けて戦略を立てている。

a3de72b8b8c83e5118061980d3b7c82c_m のコピー

アンチ「大きなカブ」的『ストーリーとしての競争戦略』

大好きな建さんの『「好き嫌い」と経営』を読んで、すっかりその気になって(笑)、こういうめずらしくモチベーションが高い時にこそ、まとめて知識を詰め込もうと同著者の『ストーリーとしての競争戦略』を再読している。

*建さん:一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木建教授です。

一番驚きだったのは、”昨日のことのよう”に感じられたていたけれど、その本の発売は4年前だったことである。人はこうして、歳を取っていく・・・。


 

 

著書の中で楠木さんは、

戦略はサイエンスよりもアートに近い

と述べられていた。自分のツルツル脳みそ仕様に解釈すると、「流行の”ソレっぽい戦略論”ではなく、5歳児に説明したときにも分かってもらえるストーリーが戦略だよね」っていうことらしい。

「5歳児にも理解出来るレベル」にするのは意外と難しい。途中で、「ねぇねぇ、ママ、”大きなカブ”で、ネズミがネコに手伝ってもらった時に、なんでネコはネズミを食べなかったの~?」となってはいけない。

どんな人が見ても、すっと流れが頭に入ってくるような物語を作るのは、アートに違いんだろう。

明日に続く。

写真-37 のコピー